世代間連鎖・エネルギー視点から考える子育て
9.いじめっ子といじめられっ子
今まで勉強してきた中に、よく言われる、いじめっ子といじめられっ子は同じである。ということがありました。
本来子どもは、親に全面的に受け容れられていれば、愛情のエネルギーをもらって、外で戦う力を得ます。人間は集団の中で生きていく動物ですから、その自分の周りの「集団」に入り、自分の地位を心地よいものに位置づけるには、それなりの「戦い」が必要になります。異質なものを排除しようとする元々の人間の集団のなかでは、小さなものから大きなものまで、いじめ、いじめられが繰り返されます。一つの集団に属するためには、そこのルールを守らなければなりません。普段の生活でも、集合住宅はもちろん、地域の決まりなどをまもらないと、仲間にいれてもらえないですよね。
子供の世界でも、毎日毎日、幼稚園や学校などの外の集団でこの試練を受けています。辛いことがあっても、家が居心地良く、そこでエネルギーの充填ができれば、子どもは次の日に外に行ってまた戦うことができます。ところが、「虐待」(身体的なものはもちろん、言葉の暴力「ばか」「できそこない」「頭悪いね」「そんなことをしているとお父さんみたいになっちゃうよ」等々・・・家でがみがみ言われる。無視される。年齢相応でないことを要求されたりしつけられ過ぎている。「今忙しいから後で」と話を聞いてもらえずに毎日を過ごしている子どもたちなども)されてきた子供たちは、家でも自分を守るのにエネルギーを使い果たしてしまい、外で戦うエネルギーがありません。子どもの世界は純粋にパワーゲームです。
こういう子供たちは、実に巧妙に、自分と同じようにエネルギーの少ない相手を見つけ出します。そして、少ないエネルギーを奪い合い、残りのエネルギーの多い方がいじめっ子になり、少ない方がいじめられっ子になります。さらに、この関係が作られるのには、3人必要だそうです。いじめっ子の親分には補助をする子分が必要になるわけですね。そして、いじめの構造として、ここに、ギャラリー、つまり観客が必要になります。同級生、学校の先生、他周辺の人々です。不思議なことに、観客は、心理的にいじめっ子に加担するようになっているのだそうです。また、場所や団体の人員構成が変わると、いじめっ子といじめられっ子が逆転することもあります。
この辺のことが、実際の事件をもとにしてわかりやすく書かれている書物に、さなぎの家―同級生いじめ殺害事件 小学館文庫 西山 明 (著), 田中 周紀 (著) または さなぎの家 いじめのパワーゲーム 西山 明 (著), 田中 周紀 (著) 単行本 (1994/04) 株式会社共同通信社 がありますので、ご興味のある方は是非お読み下さい。一気に読めます。
「世代間連鎖」に関しては非常に奥深く、私が把握してきたことだけでも相当な情報量があり、なかなかすべてお伝えすることは出来ませんが、質問、疑問、ご意見など、掲示板に書き込んで頂ければ幸いです。
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Posted by:キティ at 2008年12月06日(土) 11:14
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