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世代間連鎖・エネルギー視点から考える子育て

 

8.いんたーばる・・・

 

 斎藤学先生には、たしか1989年に初めてお会いました。その後先生の著書を読み、あまりにも家族の問題を的確に捉えられていることに衝撃を受けました。数年後には、先生の連続講演会にも何度か参加させて頂きました。一番興味を持ったのは、家族の「負の遺産は代々受け継がれ、連鎖する」ということでした。その後は斎藤先生のところで活躍されていたカウンセラーに家族ぐるみでお世話になったりと、私の中で「世代間連鎖」を抜ける戦い(?)の日々が続いてきました。あらかた自分の中の問題が解決した数年前、別の方面で「世代間連鎖」を専門に扱う勉強会に入れて頂くことになりました。

 この分野は、最近クローズアップされてきましたが、専門に扱える人間が本当に少ないのです。大変奥が深く、時に、いわゆる見えない世界、簡単に言えば、親、祖父母、その先代など、少なくとも3代前までの出来事が大きく関係し、厳密に言えば、そのずっと前の世代まで累々と受け継がれて来ている精神的な遺産が関係するからです。その膨大な量の内容に対し、研究者が少ないので、ある程度の知識を身につけた人間が、見切り発車的に扱っている場合が多いと言わざるを得ません。当然中途半端な介入が多くなり、そういう場合は却って問題を複雑化させたりします。

 

 また、逆に、相談をする側にも問題があります。せっかく良い専門家に巡り会えても、例えば、子どもが急におかしくなった。悪い友達のせいだ、学校が悪い、今までずっといい子だったのに、この子のこの問題さえ良くなれば・・・ととんちんかんな方向に目のいっている親に、根本的な問題は他にありますと説明しても、理解できないばかりか、あの先生はおかしいと言い出しかねないからです。親が人の言うことを受け容れないのに、子どもが親の言うことなんて受け容れるはずがありません。子どもは、ただただ親の心のあり方、何かの歪みを再現しているだけなのですから・・・
 
 見えない世界のことをいうと、そんなばかなこと、と思われますか?考えてみて下さい。みなさん、目に見える物質的遺産が代々目減りしたり増えたりと形を変えても受け継がれていくのはわかりますよね。生まれる前から長い間影響を受けてきた親の考え方が、また、今表面には出ていないけれど、遺伝子に組み込まれている、何代も前のご先祖の精神が受け継がれるということは当然ではないですか?それは代を経るごとに少しずつ付加されたり削除されたり脚色されたりはするでしょうが、よほど誰かがそれを変えていくための努力をしない限り、精神的にも本質的なことは受け継がれていくという見方は自然ではないでしょうか。

 

  

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