世代間連鎖・エネルギー視点から考える子育て
2.「3歳児神話」私なりの思い
故 時実利彦医学博士 の「脳と保育」という本の中に
「生まれて半年もたたない赤ん坊をそばへおいて、はなばなしい夫婦げんかをしているかたがよくあります。赤ん坊に何がわかるかと、いとも軽い気持ちでやっておられるのでしょう。赤ん坊には、パパが無理をいっているとか、ママに理があるとかいったようなことはわかりませんが、おとなになるとああいうぐあいにするものだという配線ができてしまうのです。母親が赤ん坊の前で、ちょっとつまみぐいをしますと、おとなになるとつまみぐいをしなければならないのだなという配線がちゃんとできるのです。
・・・生まれてから3歳ごろまでの間は、子供の脳細胞は示された配線図どおりに、なにひとつ文句をいわないで、からみあっていくのです。・・・この年齢の赤ん坊をしつけるのには、口でがみがみいうのではなく、りっぱな人間としての態度を示してやればよいのです。・・・結局、赤ん坊をしつけることは、母親や父親、あるいは兄や姉が自分をしつけることにほかなりません。」(雷鳥社 時実利彦著 『脳と保育』より抜粋)
いかがでしょう。私は個人的な理由から、家族について12年以上勉強してきました。現在も、世代間連鎖、倫理、また、エネルギー的視点というところから家族の勉強を続けています。すべてに共通しているのは、子供は、親の生き方に大きく左右されているということです。 3歳児神話を、母親がただ側にいて3歳までにしっかりしつけることと思っている親御さん、いらっしゃるのではないでしょうか。
確かに、戦前と戦後の価値観の違い。特に戦後、30年という世界においても他に類を見ないほどのスピードで経済成長を遂げた日本では、人々の意識があまりに早く切り替わりすぎたため、世代間の交代もうまくいきませんでした。環境、時代背景、経済状態、価値観の違いなど、年齢の離れた世代が、同じレベルで論じることは不可能な状態になっているのに、それに気がついていない私たち日本人は、喧々囂々(けんけんごうごう)と、相手を非難し合っています。 つまり、言いたかったのは、時代は変わり、環境も代わり、質素だった日本の時代の子育て論は、そのまま現代に当てはめるのに無理な部分があるのは確かです。でも、芯の部分、人間の成長にとって必要なものは、時代が変わったからといって、変わるものではないと思いませんか。
3歳までに与えられたもの(与えられなかったもの含む)によって、その後の人間形成が決まってくるのは確かなようです。しっかり抱きしめ、言葉でも愛情を伝え、条件をつけずに(これをしたから良い子だとか、ダメな子とかいわずに)受け入れてあげることが必要なります。 子供は、10歳くらいまでは、さながら多重人格のごとく在り、それが、3歳までに、自分は親に絶対的に愛されていて、人からも大切にされて当たり前の人間だ。という安心感ができあがっていると、徐々に一つの人格としてまとまっていくのだそうです。 昔から「つ(ひとつ、ふたつ・・・)」がつく年齢までは親の保護下にあり、「つ」が取れたら責任を持たせていくという考え方があります。実際、10歳位を境に、今までお使いにくっついてきた子供が「行かない」と言い始めるそうです。この年齢になっても、親から離れていかないようだったら、一つの危険信号かも知れません。

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