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じゅねさんの子育てマニュアル

 

51.「親の愛」という錯覚                           

2005/7/21(木) 午前 10:49

 

 小学校2年生の娘が、スポーツクラブのサマーキャンプに参加したいというので、申し込みました。乗り物も苦手、言葉だってあやふやなこの子が大丈夫なのだろうかと一瞬ひるみましたが、当人はどうしても行くといいます。成長したんだなぁと思う。

 先日キャンプの説明会に行ってきて驚きました。先生が、「どうしても同室にして欲しいという人がいたら希望を聞きます」という発言の後、すぐに何人ものお母さんの手が上がったのです。「○番と○番と○番同室お願いします。」「○番と○番と○番と○番と○番と○番お願いします」次から次へと続いていきます。60名くらいの参加だと思いますが、三分の二以上の人が同室希望を出したのではないでしょうか。ことによるともっとかもしれません。
 同室希望でないと、仲間に入れないのではないかとわが子を心配してしまったくらいです。

 せっかく、いつもと違う環境で、いつもと違う仲間と出会えるチャンスなのに、知り合いばかりで固めてしまおうとするのでしょう。
もちろん、わが子が寂しい思いをしないようにという親の配慮だと言うことはわかるのですが。

 でも、気づいているのでしょうか。この時、親は子どもに「あなたは自分で新しいお友達なんて作れないし、仲良くなれないのだから、お母さんが手を打ってあげたわ」つまり、「あなたは自力では新しい環境になんてなじめない、そんな力はない」というメッセージを送っているのだということに。そして、そういいながらも、「誰とでも仲良くするのよ」「お友達をいっぱい作るのよ」という相反したメッセージを当たり前のように送っていることを。


 ダブルバインド(二重拘束)といわれるものです。当然子どもは混乱します。親の仕事は、「大丈夫、きっと新しいお友達ができるわよ」「どんな子と友達になれるかしら」と、安心させて、子どもが不安なら、話をよく聞いたり、どうしたらお友達になれるか、一緒に考えてあげたりすることではないのでしょうか。


こういうのはだいたい、子どもの不安ではなく、親の側の不安だと思います。親の方が、「特定の安全な人たち」としかつきあえないでいるから、また、自分がそういうつらい目にあったから、子どももやはり自分と同じで乗り越える能力がないと思うから子どもの領域まで手を出そうとするのではないでしょうか。


 あなたの子どもはそんなにも「能力がない子」なのですか?



 「子どもの邪魔をしない」こととは何なのか、心に留めて問い続けて欲しいと思います。

 

 

 

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