「私」に気づく基礎講座
3.7月のセミナーから 1
2005/8/2(火) 午後 8:59
先日世代間連鎖のセミナーがありました。東京でのセミナーは5年目に入りましたが、もう一度基礎の部分を固め直すということで、とてもわかりやすいものでした。
世間には今いろいろと少年による犯罪が取りざたされていますが、どの問題も「親が子供と健全な関わりを持てない」ことに端を発するというお話しでした。 そしてそこにあるものはただ「話す力」と「聴く力」であり、その二つの力を育てれば良い。暴力を振るうというのは、聴く力と話す力が少ないので、暴力で補うという構図になる。それは虐待であったり、DV、また家庭内暴力であったりする。ということです。
「そのまま、ありのままを聴く」というのはどういうことでしょうか。その聴く力を育てることが結構難しいですね。批判、評価する、話をそらすなどはもちろんのこと、同意もしないで、そのままを聴く。
「暑いですね」と言われたら、皆さんは何と返事をするでしょう。また、幼稚園くらいのこどもから「お母さん(お父さん)」と呼ばれたら何と言っているか思い出してみて下さい。 「暑いですね」との言葉に「ええ、暑いですね」「そうですね」と言っていませんか? これは実は自分中心の会話なのだそうです。
小さな子どもから呼ばれたとき、「なぁに?」と答えていませんか?幼稚園くらいの子どもの場合、何か理由があって「お母さん」と呼んでいるわけではないのだそうです。だから、答えるときは、何の答えも期待しない、「何?」という意味を含まない「はぁい」であればよい。もちろん、声のトーンは少し高め、心からの笑顔であることが大切です。
用事がなくても呼んでもいい。そこがコミュニケーションの入り口になるのだということを教わりました。忙しいお母さんは、つい、「何?何か用なの?」「用なら早く言いなさい」などと言っていることはないでしょうか。実は、このことが子どもにコミュニケーションの能力をつけさせないようにしているのだそうですよ。
プラスのストローク(愛情、頭を撫でる、抱きしめるなど)を得られない子どもは、マイナスのストローク(叩かれる、怒られる、ののしられるなど)でも構わないから得ようとします。当然、その方法は、親やまわりを怒らせたり、不快にさせたりと、最終的に自分をのけ者にするようにしむけるようなことを します。そのまま成長し、プラスのストロークを得る方法を知らずに成長すれば、明らかに、社会で問題視されるような、そこまでいかなくても人間関係でうまくいかないような大人になることでしょう。
そう考えれば、親にできる事というのは、子どもがいかにプラスのストロークをまわりから得ることができるようになるかどうかを教えていくことかも知れません。かといって、それは知識として教え込むというのではなく、親が率先してそのやり方を自ら見せていくことが必要でしょう。
つまり、親自身がまずプラスのストロークを子どもに与えなければならない、そして、人との関係に置いて、プラスのストロークのやりとりができることが必要ということはおわかりになるでしょうか。「あの子が反抗するから」「あの子があんな態度でなければ」などと、子どもの側が変わってくれることを期待しても、それはまず期待できません。川は、上流から下流に流れるものだからです。
どうしても親の側にそれができない場合。その時は、親自身が、自分の内面に問題を抱えている可能性が高いです。子どもが精神的に健全に育つかどうか、それは親が自分の問題に向かい合えるかどうかにかかっているのかも知れません。

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