エリート回復者からのメッセージ
8.私は親を許したか?
2005/9/24(土) 午後 6:13
先日、名古屋のセミナーの中で話しをする機会を頂きました。不登校、閉じこもりの子供を持つ親御さん達を前に、回復とは何か、目の前に何が起こっているのか、何が必要なのかという話しをした・・・つもりです。
セミナー後、何人かの方から質問をされたのですが、その中で、「お父さんを憎まれたことはないんですか?」と尋ねられました。 「もちろん長年憎みました」 しっかり憎み、怒り、「このくそおやじ、死んじまえ!」とワークショップの中で叫びました。何も悪いことなどしなかった幼い自分を抱きしめ、涙を流した。父を100%悪者にしました。私は100%被害者を味わい、十分、その中に浸りました。 そして、どんなに自分が父から愛されたかったか、認めてもらいたかったか、父を愛していた自分に気づいたのです。
やがて、私を責め、諸悪の根源に仕立て上げなければいられなかった父の成育歴を思い、その父の思いにも涙しました。子供を産んで、ある日自分がかけがえのない唯一の存在であること、生きているのではなく、生かされている自分に気づかされました。
自分の中にあるものを、吐きだして、吐きだして、父に対するわだかまりがなくなったのは、かなり最近のことです。
今私の目の前にいる父にも、母にも、恨みはないし、憎しみもありません。ずっと許せなかった幼い私と若き日の両親がいただけのことです。
人間である限り、一点の曇りもなく悩みが解消し、ずっと悩みがないままというのはあり得ないでしょう。今を生きることは苦しいことです。 でも今、私は紛れもなく私の人生を歩いています。私が自分で選んだ人生を。そして、喜怒哀楽、すべての感情を、感じ、引き受けることができます。
子供は容易に親を許してしまいがちです。そんなに簡単に自分の感情をごまかして折り合いをつけてはいけません。そして、「親」にも同じ事を伝えたいのです。「子の親」でなく、「親の子」としての自分を見つめて頂きたいと思います。自分と親との関係をしっかりと見つめ直すことで、何かしら違う展開が見えてくるはずなのですから。

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