トップ > 情報いろいろ♪ > エリート回復者からのメッセージ > 27.家族の誰かが障害を持っているということ

RSS

エリート回復者からのメッセージ

27.家族の誰かが障害を持っているということ

2006/3/16(木) 午後 1:14

 

 私は重い人間なのだと思います。

 人生をおおらかに楽しむことができる方でもないし、小さい時に周りから言われたのは、「暗い子ね」「華がないね」「難しい子だね」「かわいげがない子ね」「こどもらしくない子ね」「素直じゃない子ね」「頑固な子ね」などなど。おおよそ、子供らしく天真爛漫ではなかったのでしょう。

 ふと記憶がある頃から、我ながらとても大人びた考えを持っていた気がします。

 でも、よく考えてみれば、別に私が生まれつき大人びていたわけでも、重いものを持っていたわけでもありません。

 遺伝的な器質、要素などはもちろんあったのだと思うけど、育った人間環境があんなでなかったら、私はあまり考えなしに行動する、どちらかというと社交的な人間なのではなかったかと思います。

 多分に環境が重かったのです。父という非常に重々しい人間。母という、その父の重さを強化する人間。そして、私は4人兄弟の長女ですが、末の妹が生後半年の時の病気で重度の障害児となったことが、その後随分大きな影響を持っていたと思います。


 父は、幼い私たちを並べて言いました。私が8歳頃だろうと思います。当時私はすでに解離的なところがあったので、当時の記憶はほとんどありません。とくに妹や弟に関しての記憶は。

「お前達がわがままばかり言っているから、お母さんもA子の病気に気づくのが遅れたのだ。だから、A子がこうなったのは、お前達にも責任がある。この子は他の家族の悪いところをみんな背負ってくれたのだ。この子はうちの宝だ。だからみんなでこの子を幸せにしなければならない」

 外の人が聞いたら、どう思うでしょう。大人になった私たちが、冷静にそう言う話をすると、たいてい後半の部分を聞いて、誰もが「親として立派な育て方だ」と思われるのではないでしょうか。

 実際、私たちもそれが当たり前なのだと思って生きてきました。

でも、本当だろうか。

 私や妹弟は、幼いころから、加害者として生きてきたのです。いや、それ以前からも父は子供に対して罪悪感を植え付ける才能があったので、私たちは、罪悪感をすり込まれた上に、決して外すことのできない重しを乗せられて生きてきたのだと思います。

 父の思いが私に対して特に深かったので、私は集中的に父とパワーゲームを繰り広げることになりました。父は私を踏みつけて益々高みに上がっていき、私は地にはいつくばり続けました。そして、何だか、自ら下の立場に甘んじていなければ、親不孝をしているような気になるほど、私は惨めで不幸で、うまくいかない人生を歩み続けては、父が自尊心を保つのを支え続けたのです。

 家族の誰もその歪みに気づきませんでした。

 家族全員が巻きこまれていたから・・・

精神的に健全なのは、皮肉にも、みんなに大切にしてもらった、障害のある妹だけでした。

 

 障害を持つ家族がいる場合、ひたすら隠す、という選択か、堂々とつれて歩くか、という選択があると思います。

 昔だったら座敷牢にいれられていたこともあったかもしれません。実際、私がよく知っている方で、私より年配の男性ですが、お兄さんに精神的な障害(知的、かもしれない)があり、当時座敷牢にずっと入れていて、外には出さなかった、とおっしゃっていました。

 でも、一目で普通でないと分かる子と一緒に外を歩く、というのは、特に子どもにとっては辛いことです。好奇の目にさらされ、自分の家庭は他とは違う、ということを嫌でも胸に刻み込まれてしまいます。


その上、それがお前にも責任もある、などという心の中の親の目があったらなおさら重くなるでしょう。

 父が、もう少し子供たちが大きくなって、ものの道理がわかるようになってから話をしていてくれたなら、もっと違った結果になっていたのかもしれません。

 ただでさえ、複数の子どものうちの一人に障害があった場合、他の子どもに歪みが出やすいものです。

 もちろん、それだけで取り返しのつかない問題が他の子に起きてくるわけではありませんが、複数の子どもの中に障害を持つ子がいる場合、障害のない子に対する配慮がとっても重要になります。

先天的な遺伝的要素。感受性が高いとか、神経質とか、感じやすい本人の要素に加え、生育環境、つまり親の対応のまずさとか、その他のサポートのなさなどが加わり、そして、その後の悪循環体験によって、性格の歪みが強化されていきます。

 あとあと大変な問題が出る場合というのは、こうしたいくつかの要素が重なり合って出るものなので、一概に、こういう環境だから悪くなった、という単純なものではなくもう少し複雑なものなのだと思います。

 とにかくうちの場合は、すべての悪条件がそろってしまっていました。

  

 

コメント投稿フォーム

小文字 太字 斜体 下線 取り消し線 左寄せ 中央揃え 右寄せ テキストカラー リンク

コメント

 

 

 

 

こころとからだの関係を学ぶ〜ホリスティックな世界への招待

 トライアングルのセラピスト・小林純子の通信講座。心、体、魂、そしてホリスティックな生活に関する知識や実践法などを紹介しています。